カンヌで示されたG20の限界】
ラビ・バトラの経済予測
【カンヌで示されたG20の限界】…………。■■■■■■
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★★★★★★★
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世界金融危機に緊急対応するために創設されたG20の会議だが、
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2011年11月、フランス・カンヌでの首脳会議(サミット)
の空気は、
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それまでのG20とはまったく違ったものとなった。
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前年からデフオルトの危機にあるギリシャがいよいよ土壇場となり、
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一時は、
当事者であるギリシャで
「ユーロ圏から脱退するかどうかの国民投票実施」
などというどたばた劇状態になった。
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そもそもEUの基本条約・リスボン条約には、
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ユーロからだけ離脱するという条文がない。
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EUからは、正式に脱退することができるが、
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ユーロからだけ抜けることは定められていないのだ。
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しかも、
もし、
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ギリシャがユーロから脱退できたとして、
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かっての通貨・ドラクマに戻ったとしても、
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ドラクマの価値は暴落し、
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ユーロ建ての借金は、
なおのこと返済不能となる。
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そうなれば、あっという間にギリシャが国家も民間もデフオルトすることは、
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火を見るよりも明らかだ。
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結果として、
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会議には参加していないギリシャ政府の対応がこてんぱんに批判され、
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ヨーロッパ各国の政府債務問題を、
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なにしろ早急に解決すべきだ、という議論で終始してしまった。
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首脳会議の結果、
まとめられた首脳宣言は、
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「ヨーロッパの経済危機が世界に拡大されないようにG20各国が協調する」
という色合いになり、
フランス・
ドイツ
イタリア
英国
なども、足元が危うい、
という話に終始した。
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イタリアの10年物国債の流通利回りが6%と、
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ユーロ導入以来の高い水準となり、
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ギリシャばかりではなくヨーロッパ全体に、
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「ドミノ倒し」
が拡大される予感が会議の場には浸透していたのだ。
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カンヌでは、影が薄かったオバマ大統領は、
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「ユーロ圏だけでなく、世界の金融システムの安定のために、
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ギリシャがEUの支援条件を受け入れるべき」
とかなり距離が感じられるコメントだ。
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サプライム・シヨック、リーマン・ショック
とこれまでの危機がアメリカ発だったのとは勝手が違って、
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ヨーロッパ発の世界大恐慌ニ番底を目前にして、
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EU諸国に主役を譲らざるを得なかったというところだ。」
というのがラビ・バドラ経済予測です。
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ありがとうございます。
2015年にどのような経済になるかと見ていただけたらよいのではないだろうか?
これまでのところ予測的中していると思う。
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